スチールのチェーンソーを愛用している皆さん、作業中にバーの滑りが悪いなと感じたり、逆に使い終わって置いておいたらスチール チェーンソー オイル 漏れで床がベタベタになって困ったことはありませんか。
せっかくの高性能な機体でも、オイルの出が悪い、つまりスチール チェーンソー オイル 出ない状態だと、ガイドバーやソーチェンをあっという間に痛めてしまいます。
また、季節や作業内容によってスチール チェーンソー オイル 種類をどう選べばいいのかも悩みの種ですよね。
この記事では、スチール チェーンソー オイル調整ネジの正確な場所から、トラブル時の具体的な解決策まで、私自身の経験も交えてじっくり解説していきます。
- 自分の持っているモデルに調整ネジがあるのかを一瞬で見分ける方法
- オイルが出ない時や漏れる時の具体的なチェックポイントと清掃術
- プロも実践する環境に合わせたオイル吐出量のセッティング方法
- 機体を長持ちさせるためのオイル粘度選びとチェーンの張り調整
スチール製チェーンソーのオイル調整ネジの場所と基本
スチールのチェーンソーは、ガイドバーとチェン、そしてオイルポンプが三位一体となって効率よく潤滑を行う「Ematic(エマティック)システム」を採用しています。でも、実はすべての機種でオイルの量を自由に変えられるわけではないんです。まずは、お手元の機体がどういう仕様なのかを把握することから始めましょう。
- MS170やMS180はオイル調整ネジ非搭載
- MS261などプロ機のオイル調整ネジの位置
- オイル調整ネジの回し方と供給量を増やす方法
- 推奨されるEmaticシステムのEポジション
- MS500iなど上位機種のリミッター解除手順
MS170やMS180はオイル調整ネジ非搭載

家庭での薪作りや庭木の剪定で大活躍するMS 170やMS 180、MS 181といったコンパクトなモデル。これらをお使いの方は、一生懸命に底面のネジを探しても見つからないかもしれません。
まるのこ助MS 180を買ったんですが、底を覗いても調整ネジが見当たりません……不良品ですかね?



いえいえ、安心してください!実はそのクラスのモデル、オイル吐出量をユーザーが回して変えるタイプの調整ネジが存在しない“固定吐出(実質固定)”設計の機種が一般的なんです。
これはエンジンの回転数に応じて規定の範囲でオイルが送られる仕組みです。初心者が誤ってオイルを絞りすぎて、焼き付きを起こしてしまうのを防ぐための設計思想とも言えますね。もしオイルの出が足りないと感じる場合は、設定変更ではなくメンテナンス(詰まり・劣化・吸い込み不良)を疑うべきサインです。
固定吐出方式の代表的なモデル一覧
- ホビーモデル:MS 170, MS 171, MS 180, MS 181
- 農場・牧場向けモデル:MS 210, MS 230, MS 250, MS 251
これらの固定式モデルの場合、オイルの出を「ネジで増やす」操作は基本的にできません。まずはオイル経路(本体側吐出口・バー側給油穴・バー溝)の徹底清掃が最優先の解決策になることが多いですよ。無理に底面の穴をドライバーで突っついて、内部パーツを傷つけないように注意してくださいね。
MS261などプロ機のオイル調整ネジの位置


一方で、本格的な伐採にも使われるMS 241やMS 261、そして怪物マシンのMS 500iといったプロフェッショナルモデルには、オイルの量を微調整できる機能が備わっている機種があります(同一型式でも仕様・年式・地域仕様で差が出る場合があるため、最終的には取扱説明書の記載が確実です)。
調整ネジの場所は、本体底面のクラッチ側付近にあります。クランクケースの下側を覗き込むと、小さなアクセス穴が開いており、その奥にマイナス状のネジ頭が見えるはずです。このネジを回すことで、オイルポンプの吐出量をコントロールする仕組みになっています。
調整ネジを見つける手順
- エンジンを停止し、機体を安定した台の上でひっくり返します。
- スプロケットカバー(クラッチ側)の真下付近にある小さな穴を探します。
- 穴の奥にあるマイナスネジを確認します。これが調整ネジです。
オイル調整ネジの回し方と供給量を増やす方法


実際の調整方法は非常にシンプルですが、方向を間違えると逆効果になってしまいます。基本的には細めのマイナスドライバーを使って操作します。スチール製品(少なくともMS 261系・MS 500iなどの取扱説明書で明示されている機種)では、以下の向きが「増減」の基準として示されています。
- 供給量を増やす(+):ネジを時計回り(右回し)に回転させます。
- 供給量を減らす(-):ネジを反時計回り(左回し)に回転させます。
例えば、非常に乾燥した硬い広葉樹を伐る時や、標準より長いガイドバーを装着した時は、オイルが不足して摩擦熱が上がりやすくなります。そんな時は、少しだけ「+」方向に回して供給量を増やしてあげましょう。逆に、針葉樹の細い枝払いなど負荷の少ない作業なら、少し絞ることでオイルの節約と汚れ防止になります。
| 作業状況 | 推奨される調整方向 | 理由 |
|---|---|---|
| 硬い木・乾燥した木 | 時計回り(増量) | 摩擦が大きく熱を持ちやすいため。 |
| 長いガイドバーへ交換 | 時計回り(増量) | オイルを運ぶ距離が長くなるため。 |
| 柔らかい生木・枝払い | 反時計回り(減量) | 必要以上の飛散や汚れを抑えるため。 |
(出典:STIHL『MS 500i Owners Instruction Manual』)
推奨されるEmaticシステムのEポジション


スチールの調整ネジをよく見ると、真ん中あたりに「E」というアルファベットが刻印されていることに気づくはずです。これは、スチールが推奨する「Ematic標準設定」のポジションとして示されている機種があります。
この「E」の位置は、潤滑と消費量のバランスが取りやすい“基準”として案内されることが多いです。ただし「燃料一タンク=オイルもちょうど空」になるかどうかは、バー長・材質・温度・粘度・個体差で前後します。まずはEを基準にして、作業中に潤滑状態(オイル飛散テストやバー先端の発熱)とオイル残量を見ながら微調整するのが安全です。
MS500iなど上位機種のリミッター解除手順
MS 500iのような上位機種には、通常の調整範囲を超えて吐出量を増やせるようにするための「エンドストップ(リミッター)」が設けられている機種があります。通常、ネジは一定の範囲でしか回りませんが、長尺バーなどで標準の最大量でも足りないケースに備えた仕組みです。
その場合は、ネジの隣にある小さな「エンドストップ(ピン/ストッパー)」を適切な工具で押し込み、さらに増量側へ回せるようにします。ただし、取扱説明書でも一度押し込むと戻らない(恒久的にその位置に残る)旨が明記されているため、必要性を慎重に判断してくださいね。また、設定次第では燃料より先にオイルが空になる可能性があるので、作業中の残量チェックは必須です。
スチールのチェーンソーのオイル調整ネジと不具合対策
「ネジを最大にしたのに全然オイルが出てこない!」あるいは「何もしていないのにオイルが漏れてくる……」といったトラブル。実はその原因、ネジの調整不足ではなく、メンテナンス不足(詰まり・吸い込み不良)や温度変化などの物理現象、そして“構造上どうしても付着して垂れる分”であることが多いんです。焦って分解する前に、まずは以下のポイントをチェックしてみましょう。
- オイルが出ない場合に確認すべきガイドバーの清掃
- オイルポンプやウォームギアの故障と交換目安
- 保管中のオイル漏れを防ぐための対策と注意点
- 季節に合わせたチェンオイルの粘度選定と重要性
- オイル供給を助ける正しいチェンの張り調整方法
- スチールのチェーンソーのオイル調整ネジのまとめ
オイルが出ない場合に確認すべきガイドバーの清掃


オイルが出ない原因の多くは、おが屑とオイルが混ざって固まった「スラッジ(泥)」による詰まりです。まずは、以下の手順でガイドバーを徹底的に掃除してみてください。



調整ネジを最大にしたのに、全然オイルが飛んでこないんです。ポンプの故障でしょうか?



焦ってパーツを買う前に、まずはガイドバーの穴をチェックしてみましょう。おが屑が詰まっているだけのケースが本当に多いですから!
ガイドバーのメンテナンス手順
- ガイドバーを取り外します。
- バーの根元にある「オイル給油穴」を針金や専用のクリーナーで突っついて、ゴミを完全に取り除きます。
- バーの溝(チェンが通る道)をマイナスドライバーなどでなぞり、溜まったおが屑を掻き出します。
- 最後にエアーブローで細かい粉塵を飛ばせば完璧です。
バーを外した状態でエンジンをかけ、本体側の吐出口からオイルが「じわり」と滲み出てくるか確認してみてください(周囲を汚さないよう、段ボール等を当てて短時間で)。ここから出ているなら、本体側(ポンプ〜吐出口)は概ね正常で、原因はガイドバー側の詰まりや、給油穴の位置ズレ・溝詰まりにある可能性が高いです。調整ネジをいじる前に、まずはこの「オイル飛散テスト」を習慣にしましょう。
オイルポンプやウォームギアの故障と交換目安


掃除をしてもダメ、本体からもオイルが出ない……。そうなると、内部パーツの不具合が疑われます。主な原因と対処法をまとめました。
| パーツ名 | 症状・原因 | チェック方法 |
|---|---|---|
| オイルフィルター | タンク内のゴミによる目詰まり。 | タンクからピックアップボディを取り出し、汚れ・硬化・破れを確認。 |
| ウォームギア | 樹脂製ギアの摩耗・欠け。ポンプが回らない。 | クラッチドラムを外し、ギアの山が削れていないかを見る(分解に自信がなければ販売店へ)。 |
| タンクベント | 通気弁が詰まり、タンク内が負圧になって吸い込みが悪化。 | キャップを開けると一時的に改善する/開け閉め直後だけ流れが良いなら疑う。 |
| オイルポンプ | ポンプ内部の固着・摩耗など。 | 他の全項目が正常でも吐出が無い場合に疑い、早めに販売店点検へ。 |
保管中のオイル漏れを防ぐための対策と注意点
「物置の床がオイルまみれになっていた……」というのは、チェーンソーあるあるですよね。



物置に置いておいたら、朝には床がオイルまみれに……。どこか割れてるんでしょうか?



それ、破損じゃなく“温度変化でオイルがにじむ・押し出される”現象の可能性もあります。まずは『置き方』と『作業直後の扱い』を見直すと改善することが多いですよ!
作業直後の温まった状態で保管すると、内部の空気やオイルが温度変化で膨張し、わずかな隙間からオイルが滲むことがあります。原因の多くは「温度変化(熱膨張を含む)」や、バー溝・クラッチ周りに残ったオイルが時間差で垂れる現象です。
保管時の漏れを防ぐコツは、「作業後は少し冷ましてから、機体を水平に置く」こと。加えて、床面保護として新聞紙やトレイを敷くのが現実的です。なお、キャップをむやみに緩めるとオイルがこぼれたり、ゴミ混入の原因にもなるため、まずは“冷ます・水平・受け皿”の3点を優先してください。明らかにキャップ周りから継続的に漏れる、亀裂がある、ホースが抜けている等が疑われる場合は点検が必要です。
季節に合わせたチェンオイルの粘度選定と重要性


オイル調整ネジの設定を活かすためには、オイルの「粘度」選びが不可欠です。オイルは温度に敏感で、夏は流れやすく、冬は流れにくくなります。
- 夏季(高温時):高温で“薄くなりすぎない”チェンオイルを選ぶ(飛散が増える場合は吐出量を下げる・オイル銘柄を見直す)。
- 冬季(低温時):低温でも“固くなりにくい”チェンオイル(冬用・低温対応タイプ)を選ぶ(吐出が鈍いときは清掃と併せて見直す)。
※「ISO VG(粘度グレード)」は工業用潤滑油で使われる表記の目安ですが、チェーンソーでは“粘着性(飛びにくさ)”も重要です。最優先はメーカー推奨のチェンオイルを使い、気温・作業負荷に合わせて吐出量とオイル種類を調整するのが安全です。
オイル供給を助ける正しいチェンの張り調整方法


最後に見落としがちなのがソーチェンの「張り」です。チェンが緩すぎると走行が不安定になり、最悪の場合は外れのリスクが上がります。張りがきつすぎても摩擦が増えて発熱・摩耗が進むため、適正範囲に合わせるのが重要です。
正しい張りの目安
- ガイドバーの下側がレールにピタッと吸い付いている。
- 手でチェンを引いた時、ドライブリンク(足の部分)がバーの溝から完全には抜けない程度。
- 手を離すと、スムーズに元の位置に戻る(引っ掛かりが少ない)。
この適正な張りを保つことで、チェンの走行が安定し、潤滑油の保持・供給も安定しやすくなります。なお、チェンが外れやすい場合は張りだけでなく「ピッチ・ゲージ・コマ数(ドライブリンク数)」など規格不一致が原因になることもあるため、必要に応じてチェーンソー替刃のピッチ・ゲージ・コマ数の確認方法(適合表の見方)も参考にしてください。
詳しいメンテナンス手順については、当サイトのチェーンソー清掃・点検の完全ガイドも合わせて読んでみてください。知識が深まれば、作業の安全性がさらに高まりますよ。
スチールのチェーンソーのオイル調整ネジのまとめ
スチールのチェーンソーにおけるオイル調整ネジは、愛機の寿命を左右する非常に重要なパーツです。MS 170のような固定式から、MS 500iのような高機能な調整付きモデルまで、それぞれの特性を理解して、常に最適な潤滑状態を保つことが大切ですね。
今回お伝えした「清掃の徹底」「保管時の扱い(冷却・水平・受け皿)」「適切なオイル選び」を意識するだけで、トラブルのほとんどは回避できるはずです。
ただし、無理な修理は禁物。少しでも不安を感じたら、すぐに公式サイトのマニュアルを確認したり、正規販売店などの専門家に相談するようにしてください。安全第一で、最高の電動工具ライフを送りましょう!










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